2012/10~ Trinity + Hudson 32nm DX11 OGL4.2~ OCL1.1~
HDMI1.4a(TMDS225MHz)、DP1.2-MST対応。通常三系統、MST対応の分岐デバイスがあれば四系統出力も可能。DPパッシブアダプタはType1・WUXGAまでのサポート。
映像出力専用線の数が15レーン/3ポートと前作Llanoのほぼ倍になり、DL-DVIすると他の映像出力が使えなくなる、というような事はなくなった。(DL-DVI有効にしても、8レーン/2ポートが余る)
同時出力の組み合わせについては、多くのM/BはDVI+HDMI+アナログRGBでの三画面対応を謳っている。一部にはDVIとHDMIが排他、なんつー板もあるので、買う前によく取説をチェックしておこう。
ローンチ時点でフルデジタル・・・DVI+HDMI+DPでの三画面対応板を用意しているのはGigabyteとECSくらいか。Mini-ITX板については、11月末にDVI,HDMI,アナログRGBの三端子を持つ板がZotacから出ている。取説には同時出力に関する説明は無いが。
CPU名 | IGP名 | 対応するチップセット | 注釈 |
---|---|---|---|
A10-5800K/5700, A8-5600K/5500 | HD7660D, HD7560D | A85/75/55 | |
A6-5400K, A4-5300 | HD7540D, HD7480D |
CPU-チップセット間インターフェイスは前作と同じで(無論CPUソケットは異なる)、x8リンク2ポートのCF構成が可能になるA85(Hudson-D4)が最上位に追加された形になっている。なんでもAMDは、Hudsonを三世代に渡って使い回す気らしいが。
☆資料
- Family 15h Models 10h-1Fh AMD A-Series Accelerated Processor Product Data Sheet Rev3.02
- BIOS and Kernel Developer's Guide for AMD Family 15h Models 10h-1Fh Processors Rev3.00
2011/07~ Llano + Hudson 32nm DX11 OGL4.1~
Llanoは、CPU(Husky)+GPU(Sumo:Redwood相当+UVD3)+ノースブリッジ統合チップ。HDMI1.4a(TMDS225MHz)。DP1.1a、MSTには非対応。
CPU名 | IGP名 | 対応するチップセット | 注釈 |
---|---|---|---|
A8-38x0(K), A6-36x0(K)/3500 | HD6550D, HD6530D | A75/55 | |
A4-34x0/3300 | HD6410D | OPNコード末尾HXはCPU2コアダイ? |
- 二系統同時出力可能。映像出力専用線はCPU側に配置された8レーン/2ポート(SL-TMDS/DP共用)。
- DL-DVIは、それらポート二つ分の信号線を併せて用いることで実装可能。
- アナログRGBはZacateのような独立ポートではなく、CPU側からのDP信号をHudsonチップセット側内蔵RAMDACでD/A変換、出力する。RAMDACクロックはあまり高くないようで、WUXGAを画面解像度上限としている板が多い。
- 同時出力の組み合わせはメーカー依存。基本的にチップ側に備わるポート数は2なので、出力端子を三つ以上実装する場合はスイッチICが必要になる。
今作のDL-DVI対応M/Bで、DL-DVI出力すると他の映像出力が使えなくなるのは、以上の理由によるわけだ。
☆資料
- Family 12h AMD A-Series Accelerated Processor Product Data Sheet Rev3.01
- BIOS and Kernel Developer's Guide for AMD Family 12h Processors Rev3.00
2011/01~ Zacate/Ontario 40nm DX11 OGL4.1~
CPU(Bobcat)+GPU(Wrestler:Cedar相当+UVD3)+ノースブリッジ統合チップ。Zacateの低電圧/低クロック版がOntarioとなる。
RAMDAC400MHz、TMDS165MHz、DL-DVIには非対応。アナログRGBポート1、SL-TMDS/DP/LVDS共用ポート1、SL-TMDS/DP共用ポート1の計3ポートの内から二系統を出力可能。名前の上ではHD6kではあるが、DP-MSTには対応しない。またx16リンクPCIeは持たず、PCIeは最大x4リンクとなっている。
CPU名 | IGP名 | 注釈 |
---|---|---|
E-350/240 | HD6310 | |
C-50/30 | HD6250 |
☆資料
- BIOS and Kernel Developer's Guide for AMD Family 14h Models 00h-0Fh Processors Rev3.00
2009/08~ RS880 55nm DX10.1 OGL2.1~
RV620統合ノースブリッジ。
ノースブリッジ名 | IGP名 | 注釈 |
---|---|---|
890GX | HD4290 | x8リンク2ポートのCF構成が可能。 |
880G | HD4250 | |
785G | HD4200 |
映像出力周りの仕様は変わらず。800シリーズになって、DL-DVI出力を明示するM/B製品もぼちぼち増えてきた。
☆資料
- AMD RS785E Databook Rev1.30
2008/02~ RS780 55nm DX10 OGL2~
PCIe2.0。RV610統合ノースブリッジ。PCIeと信号線共用のポートにDisplayport1.1対応が追加された。HDCPはデュアルリンク、二系統分対応可能。TVエンコーダの機能は廃止?
ノースブリッジ名 | IGP名 | 注釈 |
---|---|---|
790GX | HD3300 | x8リンク2ポートのCF構成が可能。 |
780G | HD3200 | |
780V | HD3100 | |
760G | HD3000 |
RS690系同様、DL-DVIを明示するM/B製品はそう多くない。DP出力も、やはりPCIeのx16リンクを諦めなければならないため、実装に及んだM/B製品は、Asrock A780FullDisplayPort / Asus M3A78-EM等ごくわずか。
☆資料
- AMD 780E Databook Rev3.10
2007/02~ RS690 80nm DX9.0b OGL2~
PCIe1.1a。AMD&ATi合併前からリリースされていたIGPノースブリッジ。
RAMDAC400MHz。アナログRGBポート1(解像度XGAまでのTVエンコーダ共用)、TMDS(DVI/HDMI)ポート1、TMDSポート(ノース側PCIeと信号線一部共用)1の計3ポートから二系統を選択して出力可能。DL-DVI出力も可能だが、実装はメーカー次第。HDCPはシングルリンク一系統分のみ対応。SurroudViewにてIGPを活かしたまま、PCIe-x16ビデオカードを増設できる。
ノースブリッジ名 | IGP名 | 注釈 |
---|---|---|
690G | Radeon X1250 | |
690V | Radeon X1200 | 690Gからデジタル出力を省いたもの |
チップの仕様としてはDVI/HDMI二系統同時出力が可能なものの、二系統目のTMDS出力を有効にするには、PCIeのx16リンクを諦めなければならず、実際にデジデジ出力を実装したM/B製品はほとんど出なかった。どっちかというとAMDのノースは、ノートPC用途を重視したチップなのだろう。
二系統目TMDSを活用とした製品としては、ASUS M2A-VM/HDMIが有名。これはその添付品の、x16スロット用HDMI/アナログTV出力用アドオンカード。IntelのADDカードと違って、TMDSトランスミッタが載っていないのがミソ。
☆資料
- AMD RS690 Databook Rev3.04
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